2015年01月21日

20年目の1.17 阪神・淡路大震災

1.17
毎年何かしら防災のこと
家でやることにしてたけど、
今年は前日の長女の事故で
バタバタして終わってしまった。

とにかく、
昨日と同じ明日が来るとは限らない、
そんなことを
強く感じる年となった。

……………
20年前の自分は
その日バーゲンに行く予定で(笑)。

数日後には
演劇部仲間と最後の舞台も
予定していた。

どちらも一瞬で消えちゃったけど。

しばらく大学は休講、
卒業式も謝恩会もひっそり終わり
みな神戸を離れてバラバラに。

唯一の就活 教採に落ちたまま
被災地に仕事のあてもなく、
実家に戻っても
新聞やテレビで震災の報道を
ただただ見入る毎日だった。

神戸を離れて
何も報いることが出来ない
後ろめたさや罪悪感。
それも 口にすることは
はばかられた。

最後の舞台が出来なかったことで
ぽっかり空いた心の穴も、
大きな犠牲に比べれば
小さなことだと
気持ちの隅に追いやって。

仕事や結婚など
自分のことに忙しくなり、
それも記憶の奥にしまい込まれて
いったのかもしれない。


その後、市民が参加する
舞台があると知り応募。

オーディションに
通ったというのに、
仕事で研究会の当たってる
ところに異動になり…
親の反対もあって、やむなく辞退。

押し切る程の
気合いが足りなかった-(笑)。

でも出産して数年経った頃、
震災のことを元にした舞台があると知り、
その本を取り寄せ読むうちに
どうしても舞台を見たくて

頼み込んで、東京まで行かせてもらった。

中途半端に途切れたものが
また繋がって、
息を吹き返したような衝撃が!
演劇の力かなぁ。
呼び覚ます力。

折しも
また舞台の参加者を募集する案内が届き
思わず応募してしまった(笑)。
また演劇が出来るなんて
思ってなかったから、嬉しかった。

稽古は厳しいものだから、
そう度々は出来ないのが
小さい子を持つ母であり
主婦であり…
これが最後と思っての参加。

けれど また数年に一度 機会が訪れて
あと一回!な気持ちで
参加させてもらうこともあった。


生きていれば そんな縁もある。
思わぬところに繋がることもある。

1.17が来ると
そんな色々が思い出される。

一瞬にして壊れて無くなる
明日かもしれないけれど、
何かが生まれる
明日かもしれない。

半分半分な気持ち。
これで最後かもしれないし、
その先に何かあるかもしれない。

その可能性だけは
どんな時でも同じようにある。
そう思うことにしている。


運良くもらった20年。
これからまた1年。
目の前のことを頑張るだけだけど、
そのことで何か
返していけるものがあるかもしれない。

それを見つけるまで
まだまだ進まねば。

20年目の1.17 阪神・淡路大震災




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