2015年01月24日

1/23青年団 公演『暗愚小傳』観た

1/23青年団 公演『暗愚小傳』観た

実在の人物、
高村光太郎といえば
『道程』が思い出される。
けれど自分が思っていたのとは
少し違う雰囲気を感じた。

舞台では
いわゆる劇的なことは起こらない。
だからなのか、ふしぎな雰囲気でもあった。

けれど
ちょっとしたセリフの中に
“あるある”な共感も。


妻の智恵子が亡くなるのだけど

そんな近い人の死が
目の前には出てこなくて、
さらりと言葉で語られる。

どんな気持ちなのだろうか。
お芝居の中の光太郎は…
それを観る観客は…。


身内が亡くなって間もない
自分としては
何だか ただ中にいるような、
それでいて夢の中にいるような。

悲しいという
ひとつの気持ちだけでなく
それまでの色々や
それからの色々が
今もまだ 心の中に
ぐるぐると渦巻いて

澱んで形がよく見えない。


今日などは
出がけに些細なことで動悸が起こり
残念なコンディションであった。

もっと心のひだに
目を凝らすように観られたら
良かったのだけど。

ごめんなさい。
どうしてか本当に
ぼんやりとしか観られなくて。

静かな中に色々なものが
見えるお芝居だったと思う。


そんな私の残念なところを
補ってくれたのが、
公演後にあった
演出家 平田オリザさんのお話。

聞けて良かった。
観に行けて良かった。


いろいろあるよね。
そう簡単な言葉で
まとめられはしないけど。

皆が見ている
表の部分だけではないものや、
言いようのない気持ちなど、
たぶん誰もがそれぞれに
持っているのではないかと。

そういう思いに至ると
はっと目が覚めて
それは 自分を励ます
ひとつの材料になった。


私にとっての
こんな時だからこそ、演劇。
重い一歩の時もあるけど
だからこそ大きな一歩に
なることもあるのだから。

1/23青年団 公演『暗愚小傳』観た



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